標高350-900ｍ、南-南西向き、勾配5~70％の急斜面の畑で収穫。砂質、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。63hl/haという低収量。ステンレスタンクで発酵後、そのまま6-7ヶ月のシュール・リー熟成。花といえば桜、祭りと言えば葵祭、南チロルの白ワインと言えば｢ピノ･ビアンコ｣。テルラーノ特有の張りつめたミネラル感、白い花の香りが心地良い。 ピノ・ビアンコ100％。

標高270-350ｍ、南-南西向き、勾配5-20％の急斜面の畑で収穫。砂質、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。ステンレス発酵。シュールリーで6～7ヶ月間熟成。グレープフルーツを思い出させる爽やかでフレッシュな香り。果実味の凝縮感、溌剌としたミネラル感が心地よいドライな味わい。長い余韻を楽しめる端正なピノ・グリージョ。ピノ・グリージョ100％。

標高260-350m、勾配5-70％の急斜面の畑で収穫。ステンレス発酵、シュールリーで6～7ヶ月間熟成。その香りからも、石英斑岩というテルラーノ唯一無二のテロワールに起因した塩味を強く感じるミネラルが現れる。シャルドネ特有の甘やかな果実味とミネラルのバランスが絶妙にとれたワイン。シャルドネ100％。

標高270-450ｍ、勾配3-30％の急斜面の畑で収穫。ステンレス発酵。シュールリーで5～7ヶ月間熟成。スパイシーで芳醇。果実の柔らかなボリュームの中に、まるで水銀の湖面を滑っているかのようなミネラル感が体現された一本。ゲヴェルツトラミネール100%。

標高450-650m、勾配5-70％の急斜面の畑で収穫。ステンレス発酵後、MLF。7～10ヶ月間、大樽熟成。可憐なベリーの香りと絹のような舌触り、ハリのある果実味。北イタリアらしい華やかさと繊細さを持ち合わせている。ピノ・ノワール100％。

標高280-700m、南-南西向き、勾配5-60％の急斜面の畑で収穫。温度管理されたステンレスタンク内で発酵。その後、ステンレスタンク発酵。80％はタンクで、20％は大樽で6-7ヶ月のシュール・リー。1893年からの歴史と伝統のアッサンブラージュを現在まで守り続けるテルラーノのアイデンティティの一つである。ピノ・ビアンコ60％、シャルドネ30％、ソーヴィニヨン・ブラン10％。

標高280-580ｍ、南西向き、勾配5-70％の急斜面の畑で収穫。ステンレスタンク発酵、80％はタンクで、20％は大樽で6-7ヶ月のシュール・リー。マンダリンやパッションフルーツの香り。クリスピーな酸と心地よい果実味が調和し、ミネラルとアロマティックな余韻を持つ深みのある白ワイン。ソーヴィニヨン・ブラン100%。

単一畑「クルース」から。標高260-350m、南向き、砂質、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。勾配5-30％の急斜面の畑で収穫。一部をMLF。50％はステンレス、50％は樽で10ヶ月シュール・リー。南国系フルーツの香りの中にほのかに樽香を感じる。ミネラル感、塩味、シャルドネの芳醇さがバランス。ジェームス・サックリングによる2013年イタリア・シャルドネ・ベスト25にて、2011VTが94pt.（第2位）を獲得。（第1位もテルラーノのラリタ・シャルドネ2000）シャルドネ100％。

単一畑「ヴォルベルグ」から。標高450-650m、南-南西向き、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。勾配5-75％の急斜面の畑で収穫。70hlと30hlの大樽で発酵、MLF後、木樽で12ヶ月熟成。美しいフィネスある酸味としっかりとしたボディ、非常に長い余韻が楽しめる一本。ピノ・ビアンコ100％。

テルラーノが誇る単一畑「モンティコル」から。南西向き、勾配5-70％の急斜面の畑で収穫。ステンレス発酵後、MLF。 30％は大樽で、70％はバリック（うち1/3新樽）で12ヶ月熟成。瓶詰めの3ヶ月前にブレンド。美しいルビー色、深い色彩を持つベリーの香り。果実味とほのかな樽香が溶け合ったミディアムボディのピノ・ノワール。ピノ・ノワール100％。

標高250ｍ、南-南西向き、ローム、砂質、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。勾配5％の斜面の畑で収穫。ステンレス発酵後、MLF。50％は大樽で、50％はバリック（うち1/3新樽）で12ヶ月熟成。瓶詰めの3ヶ月前にブレンド。ラグレイン100％。

標高330-600ｍ（PB 550-600m、CH 350m、SB 330m）、南西向き、ローム、砂質、石英斑岩（鉱物を多く含む火山岩の岩盤）土壌。勾配10-55％の急斜面の畑で収穫。30hlの大樽で発酵。シュール・リー12ヶ月。瓶詰の3ヶ月前にブレンド。｢ノヴァ･ドムス｣とはカンティーナの象徴でもある壮大な白い城の名。テルラーノ最上級の畑からの葡萄を更に厳格に選別し、フレンチバリックで発酵。ハーブや柑橘類の香り、完熟した果実味とそれにも負けない酸とミネラルの絶妙なバランス。アロマティックな余韻が広がるテルラーノのフラッグシップがこのワイン。ピノ・ビアンコ70％、シャルドネ25％、ソーヴィニョン・ブラン5％。

標高300-400ｍ、南-南西向き。勾配5-25％の急斜面の畑で収穫。樽とステンレスタンクを50％ずつでシュール・リー9ヶ月。瓶詰めの3ヶ月前にブレンド。欧州最高峰のゲヴェルツトラミネール。「ルナーレ」は月の意。力強い果実味に起因した厚いボディ。粘土が高く重心の低いフォアグラから赤みの肉まで対応可能な稀に見る白ワイン。ゲヴェルツトラミネール100％。

標高300-550ｍ、南-南西向き、勾配10-40％の急斜面の畑で収穫。樽とステンレスタンクを50％ずつでシュール・リー9ヶ月。瓶詰めの3ヶ月前にブレンド。イタリアンを代表するソーヴィニヨン・ブラン。キュヴェ名の「クオルツ」は、水晶（クリスタル）の意。ソーヴィニヨン・ブラン100％。

標高250-270ｍ、南西向き、勾配5％の斜面の畑で収穫。ステンレスタンク発酵、1/3をバリックで18ヶ月熟成、瓶詰めの3ヶ月前にブレンド。南チロル地方の土着品種であるラグレインを用いたテルラーノ、会心の作。スパイスやベリーの香り、凝縮した果実味の中にきめ細かいタンニンが溶け込んだ長期熟成に向いた逸品。年産500ケースのみ。ラグレイン100％。

テルラーノが満を持して2011年にリリースしたグラン・キュヴェ。これは、120年以上の歴史を誇るテルラーネル・クラシコの究極の形。単一畑「ヴォルベルグ(ピノ･ビアンコ)」「クルース(シャルドネ)」「ウィンクル(ソーヴィニヨン･ブラン)」から厳選した葡萄のみを使用する。気候条件を含め、すべてが完璧に調和した、テルラーノのテロワールの本質を体現できると判断されたヴィンテージのみリリースされる。豊かで複雑な香り、美しく際立つ酸とミネラル感。そしてそれらが織りなす完璧なバランスは、この地のテロワールの真髄を語る、まさに記憶に残るワインである。ピノ・ビアンコ65％、シャルドネ33％、ソーヴィニョン・ブラン2％。

1991年のリリース以来、偉大な白ワインを生むテロワールを持つことを如実に物語るテルラーノの「ラリタ」シリーズ。古木から選び抜かれた、優れたヴィンテージの葡萄をオーク樽で12ヶ月間熟成し更に、25hLのステンレスタンク（右写真）内でシュール・リー製法を用いて、120ヶ月～360ヶ月（10年～30年）という長い年月をかけて熟成した後にリリースされる。まさに空から降り注ぐ星屑をその手につかむような貴重なワインである。テルラーノの地から放たれる振動、エネルギーを体現している。ピノ・ビアンコ100％。