“南仏のロマネ・コンティ” ブルゴーニュと同じアルジロ・カルケール土壌から、DRC仕込みの繊細な感性で造る上品の極み。 ~美へと昇華した南仏ワインの傑作~ <ドメーヌ・デュ・グラン・クラス>
1989年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの醸造と栽培に携わっていたエルヴェ・ルフェレール氏が設立したドメーヌ。ドメーヌ名の由来でもあるCrès(クレス)は、オック語で「(石灰岩の)岩石」という意味。ルフェレール氏は、INAOで2年間勤めた後、さらにDRCで栽培責任者として働いていた「栽培のエリート」。約5年ほどDRCに勤めたが、最高のワイン造りに触れるうちに、「自らも最高のワインを造ってみたい」との想いに駆り立てられ、テロワールのポテンシャルが高い南仏に自らのドメーヌを設立することを決意する。南仏中の畑を歩き続け、ついに1989年、「南仏のテロワールの特徴が現われる土地であること」、「力強さだけでなく、エレガントでフェミニンなワインを産み出すことができる土地であること」という条件に合致した、今の地所に出会ったのがドメーヌ・グラン・クレスの始まり。
畑は石灰岩の岩盤上にあり、剪定も厳しく行う為、収穫量は30~45hl/ha と南仏では実に少ないものとなっている。収穫時期は9月末から10月頭。太陽光の豊富な南仏コルビエールとしては実に遅い収穫で、彼の畑の涼しいミクロクリマを証明する。昼に照りつける太陽光、朝晩の涼しい風による長いハング・タイムによって、高い糖度をもちながらも、素晴らしくエレガントな酸も持ち合わせる最高の葡萄ができる。もちろん、栽培はリュット・レゾネを採用。醸造には樽を用いるが、ルフェレール氏は樽に基因する風味を嫌い、あくまでも熟成の容器として捉える。まろやかなテクスチャー、フィネス、エレガンスをもつ、フェミニンなスタイルのワインに仕上げている。