フランス最高権威の1つ『ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス』誌で “ シノン最高評価 & No.1 ドメーヌ ”の評価 年々より洗練を極め続けるシノンを代表するグラン・ドメーヌ <ドメーヌ・ベルナール・ボードリー>
ドメーヌのあるクレヴァン・レ・コトー村は、トゥーレーヌ地域の主要都市トゥールの西方、ヴィエンヌ川沿いに位置する。テュフォーと呼ばれる石灰岩の断崖に張りつくように家が並ぶ細長い集落である。
この丘の斜面はかつて建築石材用の石切り場であり、ボードリー家もこの白いテュフォーから家を作り、石を切り出した後の洞窟を今でもワインカーヴとして利用している。
同家は数世紀にわたって、この村で葡萄栽培農家を営んできたが、1975年に当主ベルナール氏が2haの畑を相続することによってドメーヌを設立。その後、購入・メテヤージュによって栽培面積を拡大し、現在32haの畑を所有する。テロワールごとに全部で5つの赤と極少量の白とロゼを生産している。
畑では、除草剤や化学肥料は一切使用せず、鋤き入れを実践して土壌が本来持つ力を活性化させる。シノンでは機械摘みによる収穫が主流だが、ボードリー家では長年手間暇を惜しまず100%手摘みによる高品質に拘る。
100%除梗を行ってから発酵に入るが、発酵時には温度管理に長けるステンレスタンクと、適度な空気との接触があるコンクリートタンクを区画ごとのテロワールの個性に合わせて併用する。テロワールを尊重するため、新樽は一切使用しない。
2000年に息子で現当主のマチュー氏がワイン作りに参加してから、四半世紀が過ぎた。知的な情熱家であるマチュー氏、父ベルナール氏と並んで頼もしいドメーヌの顔となり、今やシノンNo.1のドメーヌの名を確立した。