美食家の国王、ルイ16世が愛した“南のグラン・クリュ”「レ・リセイ」 最上のテロワール「レ・リセイ・オー」に畑を所有し、代々“リセイ最高峰”と崇められてきた由緒正しきトップ・ドメーヌ
サン・ヴィヴァンのベネディクト派とモレームのシトー派の修道士に見出され切り拓かれたコート・デ・バールの畑の中でも、中世から最も偉大なテロワールとされ、国王にも捧げられる秀逸なピノ・ノワールのワインを生み出してきたレ・リセイ。
レ・リセイは「Ricey-Bas(リセイ・バ)」、「Ricey-Haut(リセイ・オー)」、「Ricey-Haute-Rive(リセイ・オート・リヴ)」の3つの地区に分かれるが、ドメーヌ・モレルは最上のテロワールとされる「Ricey-Haut(リセイ・オー)」の標高の高い斜面ばかりに畑を所有し、代々“リセイ最高峰”と崇められてきた。
ドメーヌの歴史は古く、1850年にはすでに葡萄を栽培し「PinotdesRiceys」(ピノ・デ・リセイ)というワインを造っていた。1933年にはアルベ-ル・モレル氏のロゼワインがエペルネのコンクールで金賞を受賞する等、栄光のレ・リセイにふさわしい最高品質のワインを造り出してきた名家であり、当主のパスカル・モレル氏は「ロゼ・ド・リセイ会長」を務める。
シャンパーニュ造りを始めたのは1987年から。2000年から化学薬品の使用を減らし、有機栽培に転換。15年前には除草剤、10年前には除虫剤の使用を一切止め、「HVE/高基準環境価値(HauteValeurEnvironnementale)の認証を取得。2015年には、偉大なレ・リセイの次世代の担い手、息子のシモンと娘のエミリーもドメーヌに戻り、父と共にワイン造りに情熱を燃やす。