イタリア最北、アルプス山脈内部の「冷涼×ミネラル」産地、アルト・アディジェ ハプスブルク600年の宮廷文化に寄り添う、洗練された「美しき宝石」の如きワイン 冷涼高貴品種の中でも、とりわけ偉大なピノ・ノワールとシャルドネを生む ブルゴーニュに酷似する、アンドリアーノ村の高貴な石灰岩テロワール
イタリア最北の地、トレンティーノ=アルト・アディジェ州に位置するアンドリアーノ村は、アルプス山脈内の東部、標高3000メートル級の山々に囲まれた雄大な大自然の中に佇む。
イタリアの一員となったのは約100年前。それ以前は約600年にわたり、ハプスブルク王家の「オーストリア=ハンガリー帝国」領として宮廷文化が栄えた歴史をもつ。現在でも宮廷文化に根ざした美食文化をもち、それら美食に寄り添う高貴でエレガントなワインを造り続ける。
1893年に帝国初のワイン生産組合として誕生した約110年後、アディジェ川を挟んで隣接する名門テルラーノとの提携により新たな一歩を踏み出した。
超長熟型の力強いワインを生む石英斑岩土壌をもつテルラーノ村に対し、アンドリア―ノ村は毅然とした輪郭をもちながらも女性的で柔らかいワインを生む石灰岩土壌をもつ。ブルゴーニュの銘醸産地と酷似する土壌であり、とりわけ偉大なピノ・ノワールとシャルドネを生む、偉大な村である。
提携から約15年を経た現在、アンドリアーノはテルラーノと肩を並べる程の品質的進化を遂げ、イタリア国内での評判を急速に高めている。
しかし、アンドリアーノはテルラーノと同じになった訳ではない。ハプスブルク以来のアンドリアーノ村伝統の高貴なスタイル、すなわちこの村にしかないテロワールの個性をより高らかに、そして、鮮やかに表現する、全く異なるワインを生み出し続けているのだ。
ハプスブルク最古のワイナリーとして、その偉大な歴史とテロワールを反映した「芸術領域にあるワイン」として復活させるべく、代表のクラウス・ガッサー氏と天才醸造家ルディ・コフラー氏の挑戦は更に続く。