シャトー・トゥール・グリーズは、ソミュール市から南西に20キロ。中世の面影が残る人口わずか1300人の高台にある小さな村ル・ピュイ・ノートル・ダムの中心に位置する。15世紀から17世紀の間に建てられた、典型的なロワール地方の邸宅である。ソミュールで最も標高の高い所に位置し、葡萄畑は春の霜害から守られる土地にある。
土壌は、テュフォーと呼ばれる葡萄に適した白い石灰岩質。ル・ピュイ・ノートル・ダムの村の真下は、教会や家の建築用にテュフォーを切り出した後の洞窟が、網の目のように広がり、広大なワインセラーとして利用されている。ドメーヌを営むゴードン夫妻は、二人ともロワール地方の葡萄栽培家に生まれた。夫妻がこの村に居を構えたのは、1990年からである。ビオロジックを実践することにより、徐々に葡萄の品質が高まり、1998年からはすべての畑でビオディナミを導入、エコセールの認証も取得している。 ゴードン夫妻は、何よりも畑の管理に気を配る。自然な雑草を生やし、草を刈るのは9月の収穫前に年に1度だけである。畑の面積の半分以上は常に雑草の覆われており、残りの部分は定期的に鋤き起こしを行っている。収穫まで剪定はほとんどせず、夏の間も葉の剪定はまったく行わない。病害対策としては、必要に応じて自然なイラクサ等を煎じたものを処方している。すべては、良い葡萄を造りテロワールやミレジムの個性を反映した良いぶどう、そして良いワインを造るために行っている。 |