アリゴテの真の実力を世界中に轟かせ、「ブーズロン」というACさえも生み出したヴィレーヌ家が2004年よりコンサルタントを務めるのがドメーヌ・サン・ミッシェル。リュリー村の区画「シャン・クルー」の中心に佇むそのドメーヌは、19世紀のナポレオンV世より貴族によって所有されていた由緒ある建物。年間の温度差が3〜4度という、地下深いセラーをもちオールドワインもゆっくりと熟成する。
ドメーヌの当主は長年パリに住んでおり、当主が軍隊に徴兵されていた際に、ヴィレーヌ家の管理を取り仕切るピエール・ド・ブノワ(オーナーの甥)と知り合い、ドメーヌのコンサルタントを依頼した。2004年は醸造から参加し、2005年からは畑の管理にも参加。2006年からは全てを取り仕切るようになった。いままで大量生産だった造りを、品質重視に変更し、古樽のみで熟成させていたものを、新樽と2〜3年樽に変えている。納得いかないものはネゴシアンに樽ごと売却するのだが、2006年に至っては9割を売却するという徹底ぶりである。 畑の面積は13haと大きいが、その9割がプルミエ・クリュ。古来貴族が所有していた事もあり日当たりのいい最上の区画ばかりを所有している。土壌は石灰質。樹齢は若いもので30〜40年。最も古いものだと100年を越えるものもある。ブーズロンのアリゴテのように、リュリーのシャルドネの真の実力が覚醒される日はそう遠くないはずだ。 |