広範囲に広がる上に、激しい岩山がつらなり、多種多様なテロワールをもつコルビエール。地中海よりのフィトー近くに位置し、遠くにミネルヴォアやモンターニュ・ノワールを眺める絶好の斜面に畑を構えるのが、ドメーヌ・ロック・セスティエール。100年以上もファミリー経営を守る歴史あるドメーヌであり、優れた区画を保持しつづけてきている。特にこのドメーヌの名声が決定的となったのは1977年。前当主、ジャン・ベライユ氏が、太陽の降り注ぐ南仏では難しいとされてきた、酸の美しい優れた白ワインを生み出した。
畑仕事、醸造ともに、実に優れた仕事を貫徹してきた結果である。優れた白ワインを求める地元のビストロで、このドメーヌの名前は誰もが知るところとなった。合計27haの畑を所有しているが、クオリティーの高いAOCワインのみに特化したいと考え続けてきた結果、2001年ヴィンテージからは12haにまで栽培面積を縮小した。コルビエールは、土地ごとの特徴から10のテロワールに公式区分されているが、セスティエールは、この多種多様なテロワールの個性に見合う品種を植え分けている。 栽培はラ・リュット・レゾネを採用。肥料は有機のみ。1993年から当主継承したラガルド氏は語る。「葡萄の糖度が上がり易い南仏では、糖度と酸度のバランスの良い葡萄を収穫することが優れたワインを造る秘訣である。畑で良い葡萄を作ることが、良いワインを造るために最も必要なこと。醸造テクニックというのは、あくまでも葡萄という素材を活かすためのもので二義的だと思っています」と・・・。 |