「ネゴシアンではなく私はヴィニフィカトールだ」と、パトリス氏は言う。自らの畑と同様のクオリティーを確保する為に、契約農家に対して葡萄と栽培の指導、ヴァンダンジュを行う日の指示まで行い、厳格に管理された葡萄を買い付け、醸造を行うのが「ネゴシアン・ヴィニフィカトゥール」という新しい形態のネゴシアン。ボトルで購入する従来のネゴシアンと一線を画すのが、ワインを樽で購入し育成(熟成)を行う者がネゴシアン・エルヴール。
ネゴシアン・ヴィニフィカトゥールは、その名の如く醸造を行う者、すなわち収穫からワインになるまでを行う者を指す。房で購入した葡萄は、ドメーヌ物と同様、3度のセレクションで入念に選果する。ドメーヌ・ダニエル・リオンの長男として生まれたパトリス氏は、当時優良な畑を所有しながらも、最高峰の位置につくことがなかった当時のドメーヌを、若くしてブルゴーニュを代表する生産者にまで引き上げた。 ドメーヌの評価がうなぎ登りに上がったその直後に、家族内の問題から二人の弟にドメーヌを譲り、自らはそこを離れることを決意し独立し現在に至る。 |