グラン・クリュ斜面のお膝元に位置するこのドメーヌは、1986年に現在のドメーヌ名「マランド」を授かった。ドメーヌが所有する畑の個性、すなわち「Mal=悪い、Land=土地」が名前の由来である。一見するとネガティヴな名前のようだが、他の農作物には不適切な痩せた土地こそが、葡萄にとっては最高の品質を約束する証なのである。
当主のマダム・マルシーヴは、ブルゴーニュの女性醸造家、栽培家で組織された「Femme et Vins Bourgogne」にドメーヌ・A.ルソーのコリーヌ、ドメーヌ・パランのアンヌらと共に参加し、常に最新の技術や情報を得る努力を怠らない。彼女の前向きで活発な人柄を慕って、15年間に亘り毎年ヴァンダンジュを手伝いにやってくる収穫人もいる。 テロワールを知り尽くした熟練の収穫人、ボーヌの醸造学校の講師を勤める女性エノロジストら優秀なスタッフと共に醸すワインは、極めてピュアでクリーン、フリント香豊かな正当派シャブリとなる。「自分の個性をワインで表現するのでなく、ワイン自身がその個性=テロワールを発揮できるように手を携えてあげることが大事」とマダム・マルシーヴは語る。ヴォデジールに隣接するACシャブリ、レ・クロの斜面中央・中腹部のベストパートなど、最高の畑を所有するスター・ドメーヌである。 |