ドメーヌ・ブリュノ・クレールは、表面上では1986年に当主であるブリュノ・クレール氏により、マルサネ村に設立されたドメーヌということになる。しかし、このドメーヌを語る上でドメーヌ・クレール・ダイユの説明を欠かすことは出来ない。ブリュノ氏の祖父にあたるサントネイ村のジョセフ・クレール氏が、マルサネ村のダイユ家の娘と結婚し、ドメーヌ・クレール・ダイユを1919年に設立した。
ジョセフ氏の長男ベルナール氏(ブリュノ氏の実父)の代に相続問題が起こり輝かしき銘畑は細分化された。その一方で、1978年にブリュノ氏は自らのドメーヌを設立し、相続問題で分裂した一族の数人を説得し、会社組織化して86年に現体制に至る。栽培は、70年代にいち早く化学肥料を導入しながら、数年で疑問を感じいち早く使用をやめた後は、リュット・レゾネ法で最小限の有機肥料を使用するのみ。摘芽を厳しくし、摘房は時に行うが避ける傾向にある。 全般的に古樹が多く自然と低収量となる。また、収穫時の厳しい選果作業により、さらに収量は下がる。醸造は醸造学校時代の同級生であるフィリップ・ブリュン氏の協力のもと、赤ワインは開放式の大樽、白ワインはピエスやステンレスタンクを用いて天然酵母により発酵させる。低温マセラシオンは行わないが、収穫したブドウを冷やす作業は適宜行う。また、ピノ・ノワールは一部のみ除梗されるが、多くは伝統的な全梗にて発酵される。熟成は新樽20〜50%で16〜22ヶ月行われ、澱引を瓶詰前に行うが清澄作業はせず瓶詰される。 |