イタリアにルーツを持つ家系で(祖父がイタリア人)、現当主ジャン・マルク・ベソンで3代目となるヴィニュロン。ジャン・マルク氏は1982年より当主を務め、10.5ヘクタールの畑を所有する。ドメーヌはフルーリーとヴォールナールの境界にあり、門を出るとフルーリー村になる。フルーリーには5ヘクタール畑を所有。つまり、彼の真骨頂はフルーリーである。一方、ドメーヌを構えるのはヴォールナール村であり、こちらには僅か0.85ヘクタールを所有。フルーリーに隣接し、ほぼ同様の土壌を持つ。
余談だが同家のヴィラージュ・ヌーヴォーは、この区画から造られる。醸造方法は、炭酸ガスを強制注入する方法ではなく、全房醗酵により自然に発生する二酸化炭素を密閉して造る、伝統的な醸造方法「マセラシオン・ボジョレー」である。フルーリーはゴール土壌。土地にマンガンを含む為、土地全体がピンク色に染まっている。砂地がちで水はけが良く凝縮した果実が採れ、エレガントで良質の酸があり綺麗な果実が表現される土壌である。 ドメーヌで1992年のフルーリーを試飲させて頂いた。豊かなでスタイリッシュな果実味。古酒特有の豊かな香り。舌に染み渡るシルキーな触感。ボジョレーが早飲みだなんてとんでもない。彼のボジョレーは熟成しても光り輝き、凛とした雰囲気を持つ高貴な味わいである。 |