最近響いた言葉

また暫く更新できておりませんでした。

最近の新聞のコラムで、心に響いた言葉がありました。

「悲観は気分、楽観は意思」という言葉です。

悲観というのは、過去や現在に起こっている事象に対しての、自分の感想、感覚を元に、

未来にも、そういうことが起こるのではないか、という不安な気分だと思います。

例えば、今は不況ですから、リストラとか、色んな問題があって、誰にとっても先行きが不透明に感じるのではないかと思います。

例えば、猫だって犬だって、毎日激しい嵐が続いて、自分の身のまわりが水浸し、食べ物もとれない、といった状況だと、生命の危機や不安を感じるのではないかと思います。

動物ならば、人間でなくても、不安や悲観は感じるのではないかと。

一方、楽観とは意思である、というのは、凄く良く分かる気が致します。

2004年5月、自宅で一人、資本金30万円で開業した際には、インポーター業を立ち上げるのに必要なお金が集まるかどうか、全くわからない状態でのスタートでした。

小さな子供も、家のローンもあり、貯金もわずかという中で、色んな財界の会合などに顔を出したりしていましたけれど、(良い線いったかなと思っても)、現実には、ちっともお金が集まりませんでした。

アルバイト的にやっていたコンサル事業の収入も限られたものでしたから、一般的には不安を感じる状況であったと思います。

でも、僕にはほとんど不安がありませんでした。

絶対にやる、そのためにはこうして、こうしたら良い、という絵が描けていたからです。

普通に考えると、一介の実績もない普通のサラリーマンあがりの若造に、数千万円もの必要資金を託してくださる方が出てくるというのは、なかなか、難しいことだと言えると思いますが、

「こうすれば大丈夫、それがダメならば、こうすれば大丈夫」

という絵を描いて、それを信じきって、走り続けていましたから、不安を感じる時間すらなかったというのが実情でした。

僕には有難いことに、多くの大先輩、大先生がいらっしゃって、沢山の大切なものを、ワインの世界を通じて、与えてくださいました。

だから、僕は一生ワインビジネスをするために生まれてきたという確信を持っていました。

だから、「具体的な絵を描いて、死ぬ気で走れば、必ず、大丈夫だ」と、すごく信じていました。

「楽観とは意思である」と思えます。

僕の場合は、たまたま、大先輩達が僕に大切な「気づき」を与えて下さったから強い意思があった、楽観的でいられた、という意味で、すごくラッキーでした。

例えば、「英語を話せるようになりたい」という単なる願望ではなく、

「絶対に話せるようになるぞ」という意思があれば、例えば、仕事が忙しい、ほとんど時間がないという中であっても、時間の割り振り、速習法で頑張る、などの方法を編み出すまで、考え続けることになります。

多忙で疲れている中、具体的な絵が描けるところまで、知恵を捻りぬく、考え抜くのは、すごいエネルギー(意思)の力が必要になります。

「こんなに頑張っているんだし、まぁ、いっか」という風になり勝ちなのが人間だと思います。

でも、その時に大切なのは、やはり、意思の力だなぁと思うのです。

「忙しくても時間がなくても、こういうやり方にすれば、英語が話せるようになれそうだ」という絵が描ける(知恵が出る)ということができれば、必ず、それは達成できると思うのです。

今、不況ですので、当社の主力市場である中高級レストランさんの市場はマクロに言えば、とても厳しい状況にあります。

でも僕は、

「市場シェア1%弱の我々にとっては、実は逆にチャンスである」

「本当にホンモノのサービスをしているレストランさんにとってはチャンスである」

という「楽観」を、持っております。

今期初4月から8月までは、ほぼ想定内で順調に推移していた当社も、9月のサブプライム以降、それなりの打撃を受けておりますが、お蔭さまで(やや満たないものの)、ほぼ計画通りの利益推移となっております。

これは、スタッフの強い意思で、逆風をして、追い風にしているからだ、と思います。

「悲観は気分、楽観は意思」

ちょうど不況だからこそ、意思の力が光るチャンスだと思います。

動物ですら不安は感じます。
それは、過去に起こったことや、今目の前で起こっている現実は、誰でも理解できるからです。

でも、人間には、意思の力があります。
今の目の前の現実がどうであれ、未来を描く力があるのが人間と他の動物の違いだと思います。

未来を見つめてそこにいたる絵を描く力=今現実に起こっていないことを考え抜く行為の源泉は、意思の力以外にないと思います。

ヴァンパッシオン全員一丸となって、努力してゆきます!

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